任意後見弁護士ドットコム

任意後見人の2つの仕事

 任意後見人の仕事は大きく分けて2つに分けられます。

 一つは「財産の管理」で、自宅等の不動産や預貯金等の管理、年金の管理、税金や公共料金の支払いなどです。もう一つが、「介護や生活面の手配」です。

 すなわち、要介護認定の申請等に関する諸手続、介護サービス提供機関との介護サービス提供契約の締結、介護費用の支払い、医療契約の締結、入院の手続、入院費用の支払い、生活費を届けたり送金したりする行為、老人ホームへ入居する場合の体験入居の手配や入居契約を締結する行為です。

 このように、任意後見人の仕事は、本人の財産をきちんと管理したり、介護や生活面に関する契約などを本人に代わって行うことによって、本人の生活をサポートすることになります(自分でおむつを替えたり、掃除をしたりという事実行為をすることは、少なくとも任意後見人の本来的職務ではありません。あくまでも、そのような手配をするということです)。